私が「皮膚むしり症」から脱出した方法

私は物心ついたころから両手の親指をむしっていました

人差し指でポリポリこすってむしったり、爪切りで親指の皮にわざわざ取っ掛かりを作ってむしったり、歯でむしりとったり…血が出てもむしり続け、親指はいつもボロボロでした。

その親指を人に見られ、何か反応されるのが怖くて必死に隠して生活をしていました。

何度もやめようとして、絆創膏を貼ったり、強い意志を貫こうとしたり、他のことで気を紛らわせたり、とたくさんのことを試しましたが、無意識にむしってしまい、やめることができませんでした。

そんな私がついに「皮膚むしり症」から脱出成功したので、この記事でお知らせします!

皮膚むしり症って?

皮膚むしり症(Excoriation disorder)は、強迫性障害の一種で、かゆみが生じる身体疾患や皮膚疾患ではないにもかかわらず、自分の皮膚を繰り返しむしることを止められない障害です。女性に多いと言われています。

「改善策」で全然改善しなかった…

どうにか親指を隠さずに暮らしたいと思い、色々と調べて様々な改善策を試しました。

その中で私が試して効果がなかった改善策は以下の内容でした。

  • 自覚する
  • ネイルをする
  • 絆創膏を貼る
  • 周りに打ち明ける

この中でも一番ストレスが大きかったのは「周りに打ち明ける」というものです。私の親指を見て相手も気づいている状況の中でわざわざ言葉にして相手に伝えるということがとても嫌でした。そして返ってくる言葉は「うん、知ってる。やめたほうがいいよ。」というような内容でした。そりゃそうですよね。私も「やめたほうがいい」のは知っているのです。

反対に私にとって効果があった改善策は以下の内容でした。

  • ストレスマネジメント
  • ネイルオイル習慣

ストレスマネジメント

私は、感情や怒りが抑圧されたり、強いストレスを感じたときに、安堵感を得るために皮膚をむしっていました。そこで、意識してそのような状況に陥る機会自体を生活の中から極力減らすことにしました。

基本的には、「がんばりすぎない」「疲れたら休む」という感じです。

仕事や避けられない状況の場合は、感情を溜め込むことがないよう相手に極力自分の気持ちを伝えたり、好きな飲物を飲んで気分転換したり、友達に愚痴を言ったりして発散するようにしました。また、夜は極力湯船に浸かるように心がけ、めちゃくちゃ寝るようにしていました。

ストレス発散としての皮膚むしりが不要な環境作りを意識しました。

ネイルオイル習慣

今までネイルオイルというものを使ったことがなかったのですが、プレゼントされて使うようになり新しい習慣が生まれました。

塗ると良い匂いで癒やされることでストレス発散にもなり、オイルが他の指につくのが嫌だったので自然と親指を触らなくなりました。

この効果が1番大きかったように思います。

皮膚をむしりたくなったらオイルを塗って良い匂いにして、匂いを嗅ぐ!

まとめ

私は努力してやめたのではなく、ふと気づいたら親指が綺麗になっていました。

「やめたい」という気持ちも、皮膚をむしることも忘れていた、という表現がしっくりきます。

親指が綺麗になることなんてないんだろうなーと諦めていたので、気づいたときに嬉しくて家族にしつこく報告しました。

今は自分の中のブームが落ち着いてネイルオイルを塗ることが少なくなりましたが、皮膚むしりはしていません。これは、イライラしたり感情を抑圧される状況を極力無くした環境づくりの効果かと思います。

もし、皮膚むしり症をやめたいけどやめられなくて困っている方がいらっしゃいましたらお試しあれ。