学びノート

現役言語聴覚士ツキノが

ひたすら頭の中の整理をする場所です。



ツキノ

世界の誰かの参考になったら幸い!

少しずつ情報追加していきます。







発達障害 ※小児分野中心

発達障害は、脳機能の発達に関係する障害です。



自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの

発達障害者支援法


知的障害(知的能力障害)

脳の発達過程で脳の形成や成熟が阻害されたり、

損傷が起こったりすることで、

結果として知的な発達の遅れが生じること。



ツキノ

人口の約1%の方々が呈していると言われてるよ。



<定義>

  • 知的能力の低下(全般的な知的機能が明らかに平均以下である)
  • 生活に支障が出ている(適応機能の成約:その文化圏でその年齢に対して期待される力)
  • 18歳までに発症


自閉症スペクトラム障害(ASD)

①対人社会性の質的な障害、②言語コミュニケーションの質的障害、③強いこだわりという3つの特徴をみとめ、これらの特徴が原因で社会生活が困難になっている状態

DSM、ICD


精神遅滞

発達期に明らかになる全体的な知能水準に寄与する能力(例:言語、運動、社会的能力)の障害によって特徴づけられ、知的水準の遅れとそれによる通常の社会環境での日常的な要求に適応する能力が乏しい状態

ICD-10


発達性言語障害

難聴、精神遅滞、自閉症などの原因がなく、

運動発達や非言語性コミュニケーションが良好であるにもかかわらず、

言語発達のみが遅れるもの。



学習障害(LD)

知的な遅れはないのに、学習能力に障害がある。

学習科目間で差が大きい。



聴く、話す、読む、書く、計算する、

又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す。

教育界


高次脳機能障害

学術用語としては、脳損傷に起因する認知障害全般を指し、

言語、行為、認知、記憶、注意遂行機能、社会的行動などの

高次の精神活動が障害された状態。



ツキノ

昔は失語、失行、失認がメインだったけど、近年は記憶障害、注意障害、遂行既往障害、社会的行動障害が注目されるようになった!



高次脳機能障害とは、1)脳の器質的病変の原因となる事故による受傷や疾病の発症の事実が確認され、2)日常生活または社会生活に制約があり、その主たる原因が記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害等の認知障害であるものをいう。 ICD―10コードでF04、F06、F07に該当する。

厚生労働省


原因となる疾患は以下の通り。

<脳血管障害>

  • 脳梗塞:脳の血管が詰まる
  • 脳出血:脳内で血管が破裂する
  • くも膜下出血:脳の外で血管が破裂する
  • 脳膜症:頭蓋内に主要ができ、脳を傷つける


<その他>

  • 脳外傷:外力によって脳が傷つく
  • 変性疾患:脳組織が変性する


ツキノ

脳血管障害は、損傷病巣に対応した症状を呈しやすい。

脳外傷、変性疾患は、脳損傷が広範囲に及ぶことが多く、記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害など、症状が多岐に渡すことが多い。



失語

一度習得された言語機能が障害された病態。

「聴く」「話す」「読む」「書く」のすべてが障害される。



ツキノ

成人領域で言語聴覚士が関わることの多い疾患の1つだよ!



失行

麻痺、失調、感覚障害がないにもかかわらず、

習熟した行為・動作を意図的に行うことができない病態。



失認

視覚、聴覚、触覚などの感覚障害がないにもかかわらず、

対象が何であるかを認知できない病態。



半側空間無視

大脳半球の損傷側と反対側にある刺激を発見して反応したり、

その方向を向いたりすることが障害される病態。



認知機能障害

正常に達した知的機能が

後天的な器質性障害(脳障害)によって持続的に低下し、

日常生活や社会生活に支障をきたすようになった状態で、

意識障害のないときにみられる。



地誌的見当識障害

熟知した場所で道に迷う病態。



注意障害

刺激に意識を向け続ける、

複数の中から特定の対象を選択して注意を向ける、

注意を向ける対象を切り替える、

複数の対象に同時に注意を向けることなどが障害された病態。



記憶障害

知的機能、注意機能および言語機能が正常であるにも関わらず、

事実や出来事についての情報の獲得や、

以前に蓄えられた情報を早期することが障害された病態。



遂行機能障害

目的を持った一連の活動を

有効に成し遂げるために必要な機能(目標の設定、行為の計画、計画の実行、効果的な行動)が

障害された病態。

行動と情緒の障害

行動や情緒の制御が障害された病態、発動性の低下。

脱抑制、易怒性、無感動などを含む。



構音障害

ことばを理解しているし、

伝えたいことばははっきりしているけど

音を作る器官やその動きに問題があって発音がうまくできない状態。



機能性構音障害

発生発語器官に器質的な以上がないにもかかわらず生じる構音障害。

<以下の異常が認められない>

  • 発声発語器官の神経系の損傷による運動障害
  • 発声発語器官の形態異常
  • 聴覚障害


運動性構音障害(ディサースリア)

発語メカニズムの筋制御不全を原因として

発話の実行に関与する基本的運動過程のいずれかの過程が障害された

一連の発語障害を総称したものである。

神経・筋系の病変に起因する発声発語器官の運動機能障害によるSpeechの障害

2004.西尾


器質性構音障害

発声発語器官の形態異常がもたらす構音障害。

構音器官の形態や機能の異常に起因する。



異常構音

以下の構音が挙げられる。

  • 側音化構音
  • 鼻咽腔構音
  • 口蓋化構音
  • 声門破裂音
  • 咽喉頭摩擦音
  • 咽喉頭破裂音


音声障害

音声の要素として、高さ、強さ、持続、声質の4つが重要であり、

それぞれについて、年齢や性別的な変化を考慮した上で

正常範囲に入らない場合を音声障害という。



摂食嚥下障害

食べること、飲み込むことの障害のことで、

上手く食べられない、飲み込めない病態。

生きるために食べよ,食べるため生きる

ソクラテス


ツキノ

今後、各項目の詳細や訓練方法、

解剖・生理も記載していく予定だよー!