ちょこっと言語学

「ことば」って一体なんなんだと、

漠然とした疑問が浮かんだ

そんなあなたへ

言語学を交えてお話しますね。





「ことば」とは

コミュニケーションシステムの1つで、

送り手と受けての間で

特定の信号コードを用いた情報の中で

用いられるものです。



ツキノ

なにやら小難しいですよね。

1つずつ見ていきましょう!!





コミュニケーションシステム

コミュニケーションシステムには、話し言葉、書き言葉、手話などの言語形式(Verbal)と、パラ言語、ボディランゲージなどの非言語形式(non-Verbal)があります。



【パラ言語】

リズム、抑揚、イントネーション、ポーズ、声質、発話速度、アクセントなど

【ボディランゲージ】

目の動き、ジェスチャー、表情、体の動きなど





コミュニケーションにおいて、

言語情報より、視覚情報や聴覚情報である非言語情報のほうが相手に大きな影響を与える、というメラビアンの法則は有名です。





言語の特性

言語にはいくつかの特性があります。

ここでは代表的なものをピックアップして

お伝えしますね!!



転位性

人間のことばは、発話時(現在)や話し手の事実を超えた内容を持てること。



創造性・生産性

ことばは常に新しいことを表現し、同時に聞き手や読み手にもそれが理解できること。



恣意性

言語で伝えようとする内容と、それを示す記号との間には必然的な関係が何もみられず、勝手気ままに結びつけられること。



有契性

恣意性に含まれない、例外のこと。

言語と記号の間に結びつきがあること。



二重文節性

「文」は「語」という意味を持った単位に分節することができ、「語」は「音」という意味を持たない単位に分節できる、という、情報性あるいは思考上の単位を二重の下位単位に分節できるということ。



階層性

小さい単位から大きい単位に階層になっていること。



線状性

音や単語が一次元に配列されること。



反復性

文をより大きい文の構成要素として限りなく繰り返し組み込めること。



構造依存性

名詞句や動詞句などの構成要素に関わる概念で組み立てられていて、数字的な数の概念には依存していないこと。





言語の構成要素

言語には4つの構成要素があります。

① 語彙

ことばを理解できる、言える。

② 統語

ことばを文章で使える。

③ 音韻

1音ずつ音を理解できる。

④ 語用

含まれている意味や意図を理解し、文脈に照らして言語を柔軟に使用できる。





音声言語

音声言語にスポットを当てていきます。

音声

人間が思想や感情を伝達するための手段である言語において用いられる音。



無声音

息だけで生成される音。

有声音

声帯振動を伴って生成される音。



母音

呼気が口腔内において妨害を受けずに自然に流出して生成される音。

子音

呼気が口腔内において何らかの妨害を受けて生成される音。



音節

前後に切れ目があると感じられる音声上の単位。

撥音(ん)は1音に節にカウントされない。

例)ブーメラン → ブー/メ/ラン = 3文節



モーラ

日本語のリズムの単位。

かな1文字がほぼそれに当たる。

拗音、撥音、伸ばし棒もカウントされる。

例)ブーメラン →ブ/ー/メ/ラ/ン





アクセント

ある音において特定の音節やモーラが他の音より目立って聞こえる現象。



会話の公理

会話を成り立たせるためには、

4つの約束があります。

① 質の定理

自分が嘘や偽りだと思っていること、確信をもてないことは言わない。



② 量の公理

必要なことを必要な量だけ述べよ。

情報は多すぎても少なすぎてもいけない。



③ 関係の公理

その場の状況と関係のあることを述べよ。



④ 様態の公理

簡潔かつ明瞭に述べよ。





おわりに

ここに記載しているのは、言語学のほんの一部の情報です。

何か気になることがあればお問い合わせいただけますと幸いです。